体験用サンプルシナリオ「はじめよう。コネクティブセイヴァー!」を公開中です。 DOWNLOAD ページからご覧いただけます(GM向け・ネタバレ注意)。

オンラインゲームを求める世界

 ネットワーク技術とAI技術が発達した、現代よりも少し未来のお話。
 XRC(XenoRealConnect)というオンラインゲームが、人々に大きな恩恵をもたらしていた。
 高度なAIが作ったとされるXRCの中には、ゼノリスという「未知なる技術」が存在する。
 ゲームのプレイヤーがそのゼノリスを発見、現実世界へと持ち帰った。
 ゼノリスは現実世界に革命をもたらし、人々はエネルギー問題や食糧問題を大きく改善させた。今よりも豊かな暮らしをすることに成功したのである。
 今や、世界中の人々は、XRCとそこで発見されるゼノリスの恩恵を受けている。

XRCの世界

 XRCはXenosCardsというDCG(デジタルカードゲーム)を遊ぶための空間であった。
 XenosCardsは、「異界からゼノス(いわゆるモンスターのようなもの)を戦わせて、ゼノスツリーという自分たちの陣地を成長させるゲーム」として売り出されたものである。
 そのため、人々は「ワールド」と呼ばれる自分たちの陣地兼たまり場を作って、オンラインの世界を「自分たちの居場所」として暮らしている。
 XRCの住民は、そのほとんどがXenosCardsを遊んでいる。というのも、「XenosCardsで勝ったものに逆らうことはできない」のが、この世界のルールとして制定されているからだ。
 揉め事は「XenosCardsの勝敗で決着を付ける」ことがほとんど。
 XenosCardsのプレイヤーのことを「異界と繋ぐ者(コネクター)」と呼ぶ。
 ゼノリスを求めて、XRCの世界を旅する者も多く、そうした人々のことを「冒険者」と呼ぶこともある。

XenosCards のフィールドデバイス

世界の真実

 ゼノリスは、異世界の技術がXRCに流出したものである。
 ネットワーク上のオンラインゲームであったXRCは、「異空間ゼノアースと現実世界を繋ぐゲーム」として売り出されているが、事実としてゼノアースという「本当の異世界」と繋がっている。
 XenosCardsは、本当にゼノアースの生き物(これをゼノスと呼ぶ)と共に戦うゲームであり、コネクターはアバターを通じて異世界へとアクセスしているのである。
 このことを知るものはほとんどいない。
 AIが世界やゼノスを作ったというのはカバーストーリーであり、ほとんどの人はそれを信じているが、真実は「本当の異世界と繋がって異世界の生物を使っている」。

異世界ゼノアース

 オンラインゲームXRCの舞台であり、本当の異世界。
 いくつかの「ワールド」に分かれた世界であり、コネクターは様々なワールドを行き来して、ゼノスと交流し、時にはコネクター同士でカードバトルをして異世界を楽しんでいる。
 様々な世界と繋がっており、あらゆる世界の「情報」や「技術」が集積する場所。時には、ゼノアースの「外」から生物や情報が流れ着くこともあるという。

ゼノス

 異世界ゼノアースの生き物たち。多種多様な生物であり、現実世界の常識は通用しない。
 彼らにとって戦いこそが本能であるが、「誰かの感情」を栄養として得て、「何者かの使役」がなければ戦うことができないという難儀な生物。
 そのため、異世界とコンタクトし、誰かに使役されることによって本能を満たす。
 大昔は召喚陣や儀式によって呼び出されていた(神話や昔話に登場する悪魔や妖怪などは彼ら)が、今はXRCと繋がって、DCGという形で本能を満たしている。
 本能を満たすため、ゼノアースにやってきた人たちと交流をしている。
 多くのコネクターは彼らゼノスがAIによって作られた擬似人格だと思い込んでいるが、本当は異世界の生物。

ゼノリス

 異世界ゼノアースの技術。地球にとっては既知のものもあれば、ゼノアースで発見された未知のものもある。
 多くのゼノスにとってはあまり興味がないもの(それよりもバトルを重視する個体が多い)らしく、人間が発見して初めて「技術」として確率されるものがほとんど。
 魔法のアイテムのような「ありえないことを起こす」代物が多い。これを科学的、データ的に解析することで、現実世界に反映されるというプロセスが確立されている。
 最初に人類が発見したゼノリスが「石板」であったため、ゼノリスという名前が付けられた。

クラン

 XRC内でコネクターたちが作ることができるチームのことをクランと呼ぶ。
 コネクターのほとんどはクランに所属しており、クラン単位で活動する者がほとんど。
 クランを作るとクランハウスと専用のワールド(これをホームと呼ぶ)が運営から与えられ、好きにカスタマイズすることができる。
 ホームには「ゼノスツリー」というものが作られ、ゼノスツリーによってゼノスや手持ちのカードを強化することができるという仕組み(なのでほとんどの人はクランを作っている)。
 ソロプレイヤーであっても、1人だけ所属のクランを作成することができる(ので、ソロプレイヤーでも自分だけのクランを持っていることが多い)。
 そんなシステムであえてクランに属していない無所属の者はアウトローと呼ばれる。

グランシャリオ

 異世界ゼノアースとの交流に対して、危機感を覚えた「総統(XRC製作の関係者と言われている。何者かはわかっていない)」が作った非公式クラン。
 このクランの目的は、「XRCの破壊」。
 総統の「異世界と通じるXRCはいずれ我々の世界を侵略する」という思想のもと、大量のクラッカーを雇い入れてはXRCに送り込み、事件を起こしている。
 ただ、グランシャリオのメンバーは、ほとんどが総統の思想を知らない。
 多くが「金で雇われたから」「流行っているゲームを破壊してハッカーとしての腕を誇示したいから」「この世界をリセットして、リセット後の世界で儲けたいから」「ゼノリスを独占したいから」という理由で動いている。
 また、グランシャリオには、専用のゼノスやカードが配布されている。これは、ゼノアースを解析し、ゼノスを捕獲した「総統」からの贈り物であり、有力なコネクターと戦うための手段でもある。
 コネクターたちからは、「この世界を破壊しようとする迷惑な奴ら」と認識されている。総統の存在まで知っているのは、ごく一部(運営や公安など)。
 時には、洗脳した(あるいは騙した)ゼノスまで使用することもある。また、「地球と交流することを良しとしないゼノス」も協力しているという。

ゼノスドライバ

 XRC内でコネクターが装備することが多いデバイス。
 カードを置くことができるデバイスであり、腕に装着する者が基本。
 変わったところでは、太ももに巻いたり、胸から生やしたりと、アバターごとの楽しみ方がある。

コラボレーション

 XRCの世界には、実在のVR上で活躍する団体・人物とのコラボレーションによって公式設定に組み込まれた、ワールドやゼノスたちが存在する。
 ここでは、XyberDrawの世界で出会えるコラボ設定を紹介する。

コラボキャラクター

のらきゃっと

CHARACTER

のらきゃっと
  • 出身ゼノアース:「イムラバース」
  • 戦闘用アンドロイドのゼノス

 彼女の名は、のらきゃっと。
 無数にあるゼノアースのひとつ、「イムラバース」から来た戦闘用アンドロイドである。

 彼女の故郷は、わたしたちの世界によく似た、少しだけ未来の機械文明の世界である。
 しかしその世界は、資源枯渇に伴って長く続いた人類同士の争いにより、滅亡の危機に瀕している。
 彼女は、荒れ果てた故郷を救う手がかり——世界を再生させるほどの力を持つというゼノリスを求めて、終わりの見えない旅に出た。

 コネクターたちがXRCのゲートを使って世界を行き来するのに対し、彼女がどうやって世界から世界へと渡っているのかは、誰も知らない。
 気づけば、彼女はそこにいる。どこかのゼノアースに。そして時には——リアルワールドの片隅にさえ。
 彼女はあらゆる場所に現れ、時には闘い、時には交流し、情報を求める。
 ただ、故郷を救う手がかりだけを探して。

 機械の声で、時折不思議な言葉を話すのは、異界の言語を自らの翻訳モジュールを通して話しているから。
 頭の猫耳は、戦闘用アンドロイドとしての索敵センサー。
 危険を恐れず突き進む彼女のことを、心配して手を貸すコネクターたちは、いつしか「ねずみさん」と呼ばれるようになった。

 今日も彼女は、どこかのワールドを歩いている。
 荒れ果てた故郷と、そこで待つ誰かのために。
 旅するアンドロイドと出会ったなら、その探しものの話を、聞いてみるといい。

リーチャ隊長

CHARACTER

リーチャ隊長
  • ゼノアース調査員(個人で活動)
  • 相棒:小型のXaviorゼノス《クサボー》

 ゼノアース調査員、リーチャ隊長。

 彼はXRC上に存在するさまざまなゼノアースを巡り、未知のワールド、奇妙なゼノス、不思議なゼノリス、そこで活動するコネクターたちの姿を調査・記録している。
 隊長と名乗ってはいるものの、特定の組織があるわけではなく、個人で活動をしている。

 探偵のように謎を追い、諜報員のように情報を集め、探検家のように未知の地へ踏み込む。
 その活動は、まだ誰も知らないゼノアースの魅力を、多くのコネクターへ伝えるためのものでもある。

 そんなリーチャ隊長の相棒が、小型のXaviorゼノス《クサボー》である。

 クサボーは、草がボーボーに生えたような体と、周囲の気配を察知する触角を持つゼノスである。
 草むらに紛れることを得意とし、隠れた痕跡やゼノスの気配、感情の揺らぎを見つけ出すことができる。

 リーチャ隊長が調査の記録者なら、クサボーは現場に潜む小さな手がかりを見つける相棒。
 たまにクサボーが先走ってリーチャ隊長を事件に巻き込んでしまうこともある。

 二人は今日もXRC各地を巡り、まだ見ぬゼノアースの謎と魅力を追いかけている。

 未知のワールドに足を踏み入れ、出会いを記録し、発見を次の誰かへ届ける。
 それが、リーチャ隊長とクサボーの調査活動である。

コラボクラン・ワールド

FUJIYAMA ちはや

CLAN / WORLD

FUJIYAMA
  • ワールド名:「山都(やまと)」
  • 主要エリア:FUJIYAMA・ちはや神社・祭り会場 ほか(湖畔、桜並木、竹林、山道、展望台、商店街、城下町、妖怪通りなど)
  • ゼノリス:《神玉(かみたま)》

 観光ワールド「山都(やまと)」。
 FUJIYAMAと呼ばれるエリアを中心としたこのワールドには、霊峰、神社、湖、桜、竹林、温泉街、商店街、祭り会場など、日本的な景観と文化が一つに集められている。

 訪れる者たちは、旅先で感じる高揚感、誰かと景色を共有したいという願い、もう一度この場所へ戻ってきたいという想いを胸に、山都の各地を巡っていく。
 そうした旅人たちの感情は、ゼノスにとっても大切な糧となる。

 FUJIYAMAには、旅、縁、景色、祭り、商い、守護、交流などに関わるゼノスが多く集まっている。
 特に縁属性のゼノスが多く、彼らは訪れたコネクターたちを案内し、時には共に遊び、時にはカードとして力を貸しながら、このワールドでコネクターたちが発する感情を糧としている。

 このワールドには、「神玉」と呼ばれるゼノリスが存在する。
 《神玉》は、土地に宿る祈り、旅人の願い、訪れた人々との出会いや交流の記憶を記録する玉型のゼノリスである。

 神社の境内、湖畔のほとり、温泉街の片隅、祭りの灯りの下、山道の途中。
 山都の各地には、さまざまな場所に神玉が点在している。

 コネクターたちは、それらの神玉を巡ることで、そのエリアで体験したことや、旅の思い出を記憶の玉として得る。
 神玉は戦いのための秘宝ではなく、土地と人、出会いと交流、現実とXRCを結ぶための“巡礼のしるし”である。

 集めた神玉は、FUJIYAMAエリアに隣接するちはや神社へ奉納することで記録され、訪れた者にささやかな加護や記念が与えられるとされている。

 FUJIYAMAを訪れた者は、ただ景色を見るだけでは終わらない。
 土地に触れ、新たなものを見て、ゼノスと出会い、自分だけの旅と出会いとふれあいの思い出を神玉として神社に捧げる。

 日本のさまざまな景色と文化に触れ、人々と交流を深める。
 それが、山都ワールドのFUJIYAMAエリアである。

逢曲時 沙羅

CLAN / WORLD

彼岸旅館「逢曲時(おうまがとき)」
  • ワールド:彼岸郷(ひがんきょう)
  • 主要エリア:彼岸旅館「逢曲時」・黄泉平坂(よもつひらさか)・待雪荘(まつゆきそう)ほか
  • 生息するゼノス:誘魅
  • ゼノリス:《ヒガン石》《ヨモツヘグイ》

 彼岸郷ワールドにある死者の店「逢曲時」。
 浮世離れした謎の美女“沙羅”を始めとした、様々な時代の服装をしたゼノス達が女中として集う場所。
 ゼノスの種族は人間だけに留まらず、妖狐や鬼等、アヤカシの類も居る。

 彼女達の目的は、何かの拍子にこのワールドへ迷い込んでしまったコネクター達を接客や芸でもてなし、彼等を現世=リアルワールドへ送り還す事。
 退店時は店外入口から竹林を割く様に現世へ続く坂“黄泉平坂”から送り還す。

 ただし、このワールドのゼノス達の中には勿論悪い者も居り、客人に対し飲食を強く勧め、ヨモツヘグイと呼ばれるゼノリスにより常世へ堕とそうとする。
 そうして常世へ迷い込んでしまった客人は、沙羅が三途の川を経て現世へと送り還している。

CLAN / WORLD

私立XRC学園(私立VRC学園)
  • ワールド名:「アカデメイア」
  • 主要エリア:私立XRC学園校舎・学生棟・演習フィールド
  • 生息するゼノス:固有の種は無く、様々なゼノスたちが集まってくる
  • ゼノリス:《智恵の校章》

 学園ワールド「アカデメイア」。
 その中心にそびえる私立XRC学園は、XRCに来たばかりの新米コネクターたちが、同じスタートラインで出会い、この世界での最初の一歩を踏み出すための学園クランである。

 この学園は、XRC運営が用意したものではない。
 はじまりは、数人のコネクターが「これからこの世界に来る誰かのために」と、アカデメイアワールドに勝手に建てた小さな校舎だった。
 誰に頼まれたわけでもなく、生徒会が学園を運営し、様々なコネクターが講師として訪れて自分の愛する文化や技を伝え、卒業生が担任として新入生を支える。すべては善意で成り立っている。
 ここは、なにかを教え込む場所ではない。生徒たちは授業をきっかけに、この広大な世界での自分の可能性と居場所を見つけていくのだ。

 学園は期ごとに開講され、生徒たちは短い学園生活を共に過ごす。
 ここでは、誰もが同じスタートラインに立つ。
 初めてカードに触れる者も、一人で遊んできた者も、同じ教室で机を並べ、放課後には共にゼノスバトルの練習や趣味の活動をする。
 XRCでの楽しみはゼノスバトル以外にも沢山あり、それらを求めるものも多く所属している。

 そして、ここでは失敗さえも歓迎される。挑戦することこそが、何よりの授業だからだ。
 学園を通して交友関係をはぐくみ、それがまた新たな活動を呼び込むチャンスともなりうる。
 普段は接点のないコネクター同士でも、学園を通して知り合い、情報交換をして、新たな発見や出会いに繋がることも期待している。

 他者を尊ぶことを学び、あらゆることに好奇心を持ち、自立する精神を養う。
 それらすべてを満たす必要は無いが、そんな心をはぐくめるような場を学園は提供している。

 学園に集うのはコネクターたちだけではない。多種多様なゼノスたちも集まってくる。
 感情を糧に生きる彼らは、学園ではぐくまれた感情に引き寄せられ、中には学園に通うコネクターのパートナーとなるものもいる。

 そして卒業の日。
 生徒たちはゼノリス《智恵の校章》に学園生活の記憶を刻み、自分だけの力へと変えて、それぞれのゼノアースへと旅立っていく。
 学園は、帰る場所ではない。ここで得た出会いときっかけを胸に、それぞれが新しい挑戦へと踏み出していく、旅立ちの場所なのだ。

 この学園の校舎は、今も増築され続けている。
 新しい仲間を迎えるたび、新しいやりたいことが生まれるたびに、教室が、部室が、増えていくのだ。この校舎の姿こそ、この場所に集った善意の証である。

 学園が願うのは、ただひとつ。
 巣立っていった生徒たちが、やがてXRCの各地で新しい文化を生み、人々の繋がりを広げ、この世界そのものを豊かにしていくことである。
 その糧として私立XRC学園は未知の技術やワールド、様々なコネクターやゼノスと出会える場を提供する。

 「はじまりの場所」であり、「旅立ちの場所」。
 それが、学園クラン・私立XRC学園である。

CLAN / WORLD

XRCボクシング(VRCボクシング)
  • ワールド名:「バウトライン」
  • 主要エリア:XRCボクシングジム・スポーツ用品店 ほか
  • ゼノリス:《アグニの焔》

 拳闘ワールド「バウトライン」。
 そこに拠点を構えるXRCボクシングクランのメンバーたちは、己の技を磨き、闘志を高めるため、日々修練を積んでいる。

 フルダイブの仮想空間で行われる特訓は、時として現実では不可能な領域にまで到達する。
 ゼノスとのスパーリング、重力や環境を変化させたトレーニング、闘志そのものを可視化する試練。
 それらは、XRCボクサーたちが己の限界を超えるための重要な鍛錬となっている。

 このクランには、「アグニの焔」と呼ばれるゼノリスが存在する。
 《アグニの焔》は、リング上で燃え上がった闘志、拳技、呼吸、間合い、勝利への欲望を受け取り、それをゼノスカードとして顕現させる力を持つ。

 XRCボクサーたちは、《アグニの焔》によって生まれたカードを用いてゼノスバトルを行い、自らの技がリングの外でも通用するのかを試している。
 拳で培った技をカードに宿し、カードバトルを通じて再び己と向き合う。
 それが、XRCボクシングクランに受け継がれる独自の修練文化である。

 頂点に立つための努力を惜しまない者たちが集う、ストイックな拳闘集団。
 それが、XRCボクシングクランである。